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殺傷事件 カリタス小が記者会見「やり場のない怒り」 - NHK NEWS WEB

殺傷事件 カリタス小が記者会見「やり場のない怒り」

死亡した女の子やけがをした子どもたちが通う川崎市のカリタス小学校は午後6時半前から記者会見を開き、小学校を運営するカリタス学園の齋藤哲郎理事長は「全く落ち度のない子どもたちと、愛情深く育てていた保護者の方がこうした被害にあい、やり場のない怒りを感じ、痛恨の極みです。亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りするとともに、けがをされた方々の一日も早い回復を祈り、ご家族の皆様の痛みに寄り添いながら乗り切っていきたい」と述べました。

校長「子どもたちの心のケアを」

内藤貞子校長は「警備員を増員するなど登下校の見守り態勢を強化していく」と述べました。そのうえで、「いちばん心配なのは子どもたちの心のケアで、小学校のカウンセラーに加えて中学、高校からも派遣してもらう。神奈川県の学校緊急支援チームや川崎市から精神保健センターの支援などいろいろな方の協力をお願いして、子どもたちのケアをしていくつもりです」と述べました。

会見の中で、事件当時、現場にいた倭文教頭が状況を説明しました。

それによりますと、駅から小学校に向かうスクールバスは、午前7時25分から8本運行することになっていたということで、事件は、教頭が子どもたちの列の先頭にいて、6本目のバスに子どもたちを乗せていた時に起きたということです。

教頭は、「列の後方で子どもたちの叫び声が聞こえてきました。私の位置からは見えないので列の後ろのほうに移動しました。そのとき私の目の前に犯人が両手に長い包丁らしきものを持って無言で児童を刃物で切りながらスクールバスの乗り場のほうに走っていく姿を確認しました。私はすぐに犯人のあとを追いかけるように移動すると、そこから先の児童には危害を加えず、スクールバスの運転手がバスから降りて犯人を追いかけました」と当時の状況を説明しました。

教頭は午前7時45分に警察に通報するとともに救急車の手配を要請し、午前7時51分に学校に連絡をしたということです。

そして教頭は、被害にあった子どもたちなどに対応した状況として、「携帯電話で110番をしながら子どものけがの様子や被害を確認しました。けがをしていない子どもはスクールバスに乗せ、けがをしている子どもは動かさないほうがいいのだろうと思いました。けがをしていない子どもは20人ほどいたと思います」と説明しました。

そして、さらに被害が広がっていた現場の状況について、「まだ後方に倒れている児童もいたので、どういう状況か確認しにいきました。コンビニが近くにあり、そちらに逃げていく子どもたちもいたので、店の中はどうなっているのかと向かっていくと、奥のほうにけがをしている児童が5人いて、それ以外にも3倍くらいの人数の児童がコンビニの中に逃げていました。コンビニの中と路上、それにスクールバスの手前にけがをしている子どもたちがいて、最も重症だと思った子どものそばで救急車の到着を待ちました」と説明していました。

亡くなった児童について

亡くなったカリタス小学校6年生の栗林華子さんについて、記者会見した内藤貞子校長は、「私は毎朝、学校の前に立っていますが、『おはよう』と声をかけたとき、彼女は笑顔いっぱいで『おはようございます』と返してくれるお子さんでした。本当に信じられません。きょうも元気のいいあいさつが聞けるかなと思っていました」と話しました。

また倭文覚教頭は、「先週、編入を希望しているお子さんを校内に案内していたところ、華子さんは編入したい子どものお父さんとお母さんに『外国語がたくさんできて、宿泊もたくさんできるよ』と笑顔で語ってくれました。何もお願いはしていなかったのですが、たまたま休み時間に来訪されている家族を見て、学校のいいところをいっぱい話してくれたのがついこの間のようで、今でもそれが忘れられずに覚えています」と振り返っていました。

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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190528/k10011932781000.html

2019-05-28 09:42:08Z
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