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米露首脳、中国含めた新しい核軍縮へ協議で一致 - 読売新聞

 来日中の米国のトランプ大統領とロシアのプーチン大統領は28日、大阪市内で会談し、懸案の核軍縮問題を巡り、米露両国に中国を加えた「21世紀型モデル」の実現を目指し、協議を継続することで一致した。

 会談冒頭、トランプ氏は「我々は非常に良い関係にあり、その関係から多くの前向きな成果が生まれるだろう」と述べた。プーチン氏は「我々には話すべきことがある」と応じた。

 ホワイトハウスの発表によると、米露両首脳は会談で、「両国関係の改善が双方と世界の利益になる」との認識で一致した。緊迫化するイラン問題に加え、シリア、ベネズエラ、ウクライナ情勢について議論が行われたという。

 米露関係では、軍縮問題を巡り、8月に失効する見通しの中距離核戦力(INF)全廃条約に代わる枠組みの創設や、2021年に期限切れとなる新戦略兵器削減条約(新START)の延長が懸案となっている。トランプ氏は中国が条約に縛られず、兵器開発を進めていることを問題視し、米露中3か国による新たな軍縮枠組みに意欲を見せている。ただ、中国は参加に消極的で実現の見通しは立っていない。

 米露首脳会談は昨年7月、フィンランド・ヘルシンキで行われて以来となる。トランプ政権を巡る一連のロシア疑惑や、ロシアが昨年11月、ウクライナ海軍の艦艇を拿捕だほした事件などで米露関係は冷え込み、首脳会談の調整は難航していた。

 会談冒頭では、ロシアが2016年米大統領選に不正干渉したとされる問題に関し、記者団から「会談で触れるのか」との質問が飛び、トランプ氏が「もちろんだ。大統領、選挙干渉しないでほしい」とその場で求め、プーチン氏が苦笑を浮かべる場面もあった。

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https://www.yomiuri.co.jp/world/20190628-OYT1T50241/

2019-06-28 05:30:00Z
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