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元農水次官が保釈 長男殺害で実刑―異例、高齢考慮か - 時事通信ニュース

2019年12月20日19時58分

保釈され、東京拘置所を出る元農林水産事務次官の熊沢英昭被告(手前右から2人目)=20日午後、東京都葛飾区

保釈され、東京拘置所を出る元農林水産事務次官の熊沢英昭被告(手前右から2人目)=20日午後、東京都葛飾区

 東京都練馬区の自宅で長男=当時(44)=を殺害したとして殺人罪に問われ、一審東京地裁の裁判員裁判で懲役6年とされた元農林水産事務次官の熊沢英昭被告(76)について、東京高裁(青柳勤裁判長)は20日、保釈を認める決定をした。被告側は保釈保証金500万円を納付し、熊沢被告は同日午後に保釈された。

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 殺人罪で実刑となった被告の保釈が認められるのは異例。熊沢被告の弁護人は16日の判決後に保釈請求し、東京地裁が認めなかったため高裁に抗告していた。高裁は、被告が公判で起訴内容を認めていたことや、逃亡の恐れがなく高齢である点などを考慮したとみられる。
 午後7時前、東京拘置所の建物から姿を現した熊沢被告は、眼鏡を掛け、白いワイシャツにスーツ姿。一言も発することなく、しっかりとした足取りでタクシーの後部座席に乗り込み、拘置所を後にした。
 判決によると、熊沢被告は6月1日、長男の首などを包丁で刺し殺害した。控訴期限は来月6日で、地裁によると、これまでに控訴の申し立てはない。
 同地裁は3月、妻に対する殺人罪で懲役11年とされた講談社元編集次長朴鐘顕被告(44)について、幼い子がいる点などを考慮し保釈を決定。しかし、高裁は被告が一審で無罪を主張し、逃亡の恐れなどがあると判断して却下した。

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2019-12-20 10:58:00Z
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