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筧被告、軽い調子で「あの世でごめんねと言う」 - 読売新聞

 控訴審の判断も極刑だった。青酸化合物が使われた連続変死事件で、1審・京都地裁に続いて死刑を選択した24日の大阪高裁判決。かけひ千佐子被告(72)は主文を告げられても、身じろぎ一つしなかった。被害者の遺族や友人らは改めて悔しさをにじませた。

 被告は今月9日、大阪拘置所(大阪市都島区)で面会取材に応じ、「いつ死刑になってもいい。心はもう決まっている」と語った。

 控訴審は被告に出廷義務がなく、3月に開かれた2審の初公判には姿を現さなかった。判決についても、被告は「法廷に行っても結論が変わるわけではない」と関心が低い様子で、「あやめた人には、あの世で会ったら『ごめんね』と言うよ」と軽い調子で言い放った。

 家族が面会に来ることはなく、「私なんか早く消えてほしいと思っているはず」とつぶやいた。一方で、「殺していない被害者もいる。1審判決は悔しい」と語気を強める場面もあった。

 被告は面会時、受け答えはしっかりしていたが、耳が遠く、質問を何度も聞き返した。

 物忘れが激しく、大事なことはメモを取っているといい、被告は「認知症の症状は進んでいると思うけど、拘置所の生活で困ることはない」と述べた。

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https://www.yomiuri.co.jp/national/20190524-OYT1T50214/

2019-05-24 06:17:00Z
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