2019年09月10日20時39分
安倍晋三首相(自民党総裁)は11日、内閣改造・党役員人事を行う。全19閣僚と党執行部の顔ぶれが10日までに固まり、小泉進次郎衆院議員(38)の初入閣が内定した。首相は「安定と挑戦」の布陣を目指し、政権中枢を維持しつつ、閣僚を大幅に入れ替える。
小泉氏は小泉純一郎元首相の次男で当選4回。「ポスト安倍」候補に取り沙汰され、フリーアナウンサーの滝川クリステルさんとの8月の結婚発表が話題となった。38歳での入閣は戦後3番目の若さ。首相は政権運営に注文を辞さない小泉氏の抜てきに慎重とされたが、小泉氏の発信力を生かす方針に転じたとみられる。
菅原一秀元財務副大臣(57)を経済産業相、西村康稔官房副長官(56)を経済再生担当相で初入閣させる。西村氏は首相肝煎りの社会保障改革担当相を兼務。高市早苗衆院議院運営委員長(58)を総務相、加藤勝信総務会長(63)を厚生労働相で再び起用する。
河井克行総裁外交特別補佐(56)は法相、衛藤晟一首相補佐官(71)は1億総活躍・少子化担当相で初入閣。竹本直一元財務副大臣(78)、田中和徳元財務副大臣(70)、北村誠吾元防衛副大臣(72)、武田良太副幹事長(51)も初入閣する。
首相は麻生太郎副総理兼財務相(78)と菅義偉官房長官(70)を留任させる一方、河野太郎外相(56)は防衛相に転じ、後任に茂木敏充経済再生担当相(63)が就く。萩生田光一幹事長代行(56)は文部科学相、江藤拓首相補佐官(59)は農林水産相、公明党の赤羽一嘉政調会長代理(61)は国土交通相で初入閣する。
「女性活躍」を重視し、現在1人の女性閣僚を増やす。高市氏に加え、自民党の橋本聖子前参院議員会長(54)を五輪担当相に充てる。
党役員は派閥均衡に配慮。二階派会長の二階俊博幹事長(80)と岸田派会長の岸田文雄政調会長(62)を留任させ、総務会長に麻生派の鈴木俊一五輪担当相(66)、選対委員長に細田派の下村博文憲法改正推進本部長(65)を起用する。森山裕国対委員長(74)は留任。幹事長代行には首相に近い稲田朋美筆頭副幹事長(60)を昇格させる。
参院では、世耕弘成経済産業相(56)が幹事長、末松信介議院運営委員長(63)が国対委員長、松山政司前1億総活躍担当相(60)が政審会長に、それぞれ就く。
官房副長官に西村明宏衆院議員(59)と岡田直樹参院幹事長代行(57)を起用。事務担当の杉田和博氏(78)は留任する。
首相は11日、臨時閣議で閣僚の辞表を取りまとめた後、組閣本部を設置。皇居での認証式を経て、第4次安倍再改造内閣が発足する。
2019-09-10 11:39:00Z
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