緊急事態宣言の解除により、多くの自治体で学校が再開されることになりました。
見逃したらもったいない!「子どもが成長するサイン」と親がしてあげたいこと4つ
休校明けは、すんなり新生活に馴染んで楽しめる子もいれば、そうでない子も出てくるでしょう。
子どもたちからは、「勉強がしんどい」「新しいクラス(友達)と馴染めない」「家にいたい」そして、「学校に行きたくない」など、いろいろ不満や不安の声が出てくると思われます。
子どもにそんな風に言われると、焦ってしまいますよね。親としてどう対応すればいいのでしょう?NGコミュニケーション、そして、心がけたいコミュニケーションについてお伝えします。
親がやりがちなNGコミュニケーション5つ
1.「しっかりしなさい」「甘ったれるな」と叱る
ウジウジとネガティブなことを言い出す子どもを見ていると、叱りつけたくなるママもいらっしゃるかと思います。
とはいえ、大人でも長い休みが明けた後は、なかなかすぐには本調子にならないもの。そして、気持ちの切り替えが早く適応力のある子もいれば、気持ちの切り替えが苦手な子もいるものです。
このように頭ごなしに叱って責めてしまうと、子どもの心は傷つき、大きな反発心を芽生えさせることにもなります。
2.子どもの悪いところを指摘する(ダメ出しをする)
親から見れば、子どもが勉強についていけなかったり、環境の変化になかなか馴染めないのは、他ならぬ自分の子どもに原因があると思えることもあるでしょう。
- 「だから休みの間に勉強しておきなさいって言ったでしょう」
- 「ほらね。だいたいあなたはいつも…」
などと色々指摘したくなるかもしれません。しかし、このようにダメ出しをされて、
- 「ママの言う通りだ、勉強しておけばよかった」
- 「今度からはちゃんとしよう」
と素直に思う子はいません。
むしろ、反発心を抱くことの方が圧倒的に多いでしょう。
また、ダメ出しをされるのが嫌で、「もうママには何も相談しないようにしよう」と、今後何か重大な問題が起こった際に打ち明けてくれなくなる可能性も高くなります。
3.原因を追求しようとする
「なんで学校に行きたくないの?」「どうして新しいクラスに馴染めないの?」子どもの問題を知って早く対応するために、このように原因を追究しようとするママも多いと思います。
親が「子どものために」と思ってするこのような原因追及の質問も、余計に子どもの心を追いつめることになります。
「なんで?」「どうして?」という疑問詞は、たいてい人を問い詰めるときに使われます。このように親から追及されると、子どもの心には「また怒られる!」という思いが無意識に芽生えてしまうのです。
そして、このような質問から出る答えは、真実ではなく、“苦し紛れの言い訳”であることが圧倒的に多いのです。
4.アドバイスをする
学校や勉強、友達付き合いを辛く感じている子どもの心をなんとか上向きにしたいと、「アドバイスをしてあげなくちゃ」と思うママもいらっしゃるかもしれません。
- 「そういうときは、こうすればいいよ」
- 「ママだったら、こうするな」
- 「きっと大丈夫だよ、がんばろうよ」
しかし、このような親からの一方的なアドバイスや励ましは、子どもの心には響かないことの方が多いです。
むしろ、「ママはまったく自分の気持ちを分かってくれてない…」と感じ、より孤独感を抱き、心を閉ざしてしまう可能性が高くなります。
「良かれと思って」が裏目に…!?
5.他のことに気をそらそうとする
このように他の楽しいことに子どもの気持ちをそらせば、子どもの気持ちも明るく前向きに切り替わりそうですよね。
確かにその一瞬は明るい表情を見せてくれるかもしれませんが、子どもの心の奥底にはモヤモヤした感情はまだ残ったままです。
時間が経つと、また暗い表情を見せたり、ネガティブなことを口にするようになるでしょう。
子どもが親にネガティブな感情を打ち明けてくるのは、甘えからくる行動の一つです。親に甘えを正面から受け止めてもらえると、子どもは安心します。
そして、ネガティブな感情をきちんと吐き出すことができると、子どもの心は自然と上向きになっていきます。
子どもが憂鬱そうにしていると、親としては「なんとかしなければ!」と焦ってアレコレ言ってしまいたくなりますが、まず一番大切にして欲しいのは、“子どもの話を聴いて感情を受け入れる”ことです。
子「はあ。学校に行くの嫌だなあ…」
親「そうなんだ、学校に行くの嫌な気持ちなんだ」
子「うん。なんか勉強難しいし、嫌いなヤツと同じクラスになっちゃったし…」
親「そうかあ。勉強、難しいんだ〜。嫌いな友達と同じクラスになっちゃったんだね」
子「あいつ、僕が答え間違えるとバカにして笑ってくるんだ。すごい腹立つ!アイツのせいで学校が楽しくない」
親「それは腹が立つよねえ」
このように聴いて受け止めていくと、親がアレコレ言ったり何かしてあげなくても、そのうち子どもの方から、
「まあ、でも、負けてられないな。漢字は僕の方が得意だから、明日の小テストで見返してやろう!」
と言い出し、自分で問題解決に向けて歩んでいくというのは、実はよくある話なのです。
子どもの話に口出しをせず聴くというのは、親にとってはかなり難易度の高い、忍耐力が試されるものです。
しかし、本当にそれができたとき、「子どもには自分で自分の問題を解決できる強さがある」ということに気づくはずです。親子の絆も強くなるでしょう。
まずは、「今日は1時間は何も口出ししないで聴こう」と時間を決めて、子どもと向き合ってみて下さい。
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May 28, 2020 at 04:33AM
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