この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「Google Cloud FunctionsがJava 11をサポート開始。KotlinやScalaも利用可能に」(2020年5月28日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Googleはこのほど、Google Cloud FunctionsでJava 11のサポートをベータ版として開始したことを発表しました。
Google Cloud Functionsは、いわゆるサーバレスコンピューティングをGoogle Cloudで提供するサービスです。
あらかじめサーバをプロビジョニングしておく必要はなく、イベントをきっかけに実行したい関数をGoogle Cloud Functions上に保存しておくと、イベントにより自動的に関数が実行されます。実行される関数は負荷に応じて自動的にスケーラブルに実行され、実行が終了すれば利用していたコンピューティングリソースは解放されます。
今回の発表は、このGoogle Cloud FunctionsでJava 11をサポートしたというもの。
現時点でJavaの最新バージョンは3月に発表されたJava 14ですが、3年にわたってバグフィックスやセキュリティ対応などのパッチが提供されるLTS(Long Term Support)版のJavaは2018年9月に登場した「Java 11」が最新です。
そのためGoogle Cloud Functionsでも最新のLTS版であるJava 11をサポートすることになったわけです。
今回のJava 11のサポートはJava言語だけでなく、Googleがオープンソースで公開しているFunctions Framework for Javaを用いることで、KotlinやGroovy、ScalaといったJavaVMで実行される、いわゆるJavaVM言語にも対応します。
Googleはすでに2019年11月にGoogle App EngineでJava 11に正式対応しており、またAWSも2019年12月にAWS LambdaでJava 11のサポートを開始しています。
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