フィリピン政府はことし2月にアメリカ政府に同盟に関わる協定を破棄すると一方的に通告した決定について、これを事実上見直し、当面延長すると発表しました。南シナ海で中国の活動が活発化していることを受け、方針の変更を迫られたとみられます。
フィリピン政府はことし2月、アメリカがドゥテルテ大統領の側近の入国を拒否したことに反発し、アメリカ政府に、同盟に関する協定を破棄すると一方的に通告しました。
この協定はフィリピンに派遣されるアメリカ軍の法的な地位を定めたもので、通告を受けて180日後のことし8月に自動的に失効することになっていました。
これについてフィリピン政府は2日、アメリカ側に、失効の期限をことし12月に延長すると通告したと発表しました。さらに12月以降も半年、延長することが可能だとアメリカ側に伝えたということで、破棄の決定を事実上、見直す内容となっています。
この協定に関してフィリピン政府内では、アメリカとの軍事演習に不可欠で、破棄すれば中国などへの抑止力に影響するという声が出ていました。
外務省は延長について「地域の政治状況やそのほかの変化を考慮した」と説明する一方、詳しい理由は明らかにしていませんが、南シナ海で中国の活動が活発化していることを受け、方針の変更を迫られたとみられます。
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June 03, 2020 at 07:18AM
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フィリピン 米との協定破棄を見直し 中国の活動活発化で変更か - NHK NEWS WEB
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