文大統領「日本経済に被害」、日韓「撤回要求」めぐり食い違いも

15日

17時37分

2分2秒

　輸出規制の強化をめぐる日韓の摩擦が止まりません。事務レベルでの細かい食い違いが次々と表面化するなか、文在寅（ムン・ジェイン）大統領は、「歴史に逆行する措置」で「日本経済に大きな被害を与える」と警告しました。

　「結局は日本経済により大きな被害を与えるものだと警告しておく」（文在寅大統領）

　「両国の歴史に逆行する措置だ」と改めて批判した文大統領。日本は先週の事務レベル会合で、“規制強化の理由は戦略物資が韓国から北朝鮮の友好国に不正に輸出されたことではない”と説明しましたが・・・

　「国連安保理決議を遵守し、制裁の枠組みの中で南北関係の発展と朝鮮半島の平和のために力を尽くす韓国政府に対する重大な挑戦だ」（文在寅大統領）

　しかし、日韓の事務レベルでの食い違いは週末をまたいでも深まる一方です。会合で日本側は、今回の措置が政治的な対抗措置ではないことを説明、韓国からも撤回要求はなかったとしていました。ところが、韓国側は「撤回を要求した」と主張し、日本が反論する展開に。

　「問題提起はあったが、撤回を求める明確な発言は確認できず」（経済産業省担当者）

　さらに韓国は１５日、規制を従来の状態に戻すという意味で、「『原状回復』を求めた」と主張したのです。

　「日韓の議事録を見れば、我々が明確に原状回復を要求したことは明らかだ」（韓国産業通商資源省報道官）

　食い違いが相次いで表面化するなかにあって、韓国は来週、ＷＴＯの会合で、「措置の不当性を説明する」と表明し、国際社会の支持を取り付けて解決に持ち込みたい考えです。

　しかし、日韓の信頼関係は日ごとに損なわれています。

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https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3726019.html

2019-07-15 09:30:38Z
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