こんにちは、コミュニケーション能力が「ある一部は高くて、ある一部は低い」トイアンナです。
というのも、仕事で要求されるコミュニケーション能力には大きく分けて3つの能力があり、そのうち1つだけでも欠けていると、思わぬ苦労を強いられることがあります。
今回は仕事で求められるコミュニケーション能力の正体を明らかにしつつ、効率よく業務を回すコツを私なりにご紹介できればと思います。
■仕事で必要とされるコミュニケーション能力とは
仕事で求められるコミュニケーション能力は、以下で紹介する3つです。そして3つとも得意だという人は、限られています。
◇(1)プレゼンテーション能力
プレゼンテーション能力をざっくりいうと、大人数の前で物怖じせず話すことができ、正確な情報を伝達できる能力のことです。先天的な素質として「あがり症ではないこと」や「大きな声」「国語が得意」といった要素がポジティブに働きます。
練習すれば身に付けることができるので、入社1年目からパワーを発揮しやすい能力でしょう。これがあるだけで、業務効率が何倍にも上がります。
◇(2)他者との調整能力
他者との調整能力が高い人は、目上の方や気難しい方も上手に根回しして、難しい話を自分が不利益を被らないよう通すことができます。関係者が多数いて役割分担が複雑なプロジェクトや、対立する偉い人同士がいる案件では、調整能力がある人が1人いるだけで重宝されることでしょう。
さらに社内+社外の役員レベルまで巻き込んだ施策を前に進められるような調整能力があれば、プレゼンテーション能力が皆無でも相当出世できます。
◇(3)チームワークを活性化する能力
最後に、部下や同僚のやる気を出させ、少ない人員でも最大限の成果に貢献する能力です。
部下を大事にし過ぎてお偉いさんとはぶつかるかもしれませんが、売上・利益など大事なポイントを押さえていれば、最終的には上司と部下のどちらからも絶大な支持を得られるでしょう。
■仕事でコミュニケーションが必要な理由
そもそも、仕事でコミュニケーションが必要な理由とは何があるのでしょうか。大きな理由としては、「孤独な仕事」がこの世にはほとんど無いからだと私は考えます。
以下、詳しく挙げてみます。
◇(1)コミュニケーションが不要な仕事は無いから
会社に所属して働くならば、99.9%の人はチームワークを求められるのではないでしょうか。私のようにフリーランスであっても、取引先とのコミュニケーションは必須。1人でできる仕事は、ほとんど無いと言ってもいいでしょう。
◇(2)不要なトラブルを回避できるから
コミュニケーション能力を持てば、不要なトラブルを避けられます。
「そんなこと、言った覚えはないよ」。
「この大型案件、やっぱナシで」。
といった大きなトラブルを避けるには、緻密なコミュニケーション能力が求められます。
◇(3)仕事がスムーズに進むから
社内でコミュニケーションを円滑に取れば、新しい企画をスムーズに通したり、難所を誰かにかばってもらえたりします。コミュニケーションを取るだけで、大変なプロジェクトもスムーズに進むのです。
■コミュニケーション能力が高い人の特徴
コミュニケーション能力が高い人は、先ほど挙げた「プレゼン」「調整」「チームワーク活性化」のいずれかを得意としています。ここからは、コミュニケーションが得意な人の特徴を見ていきましょう。
◇(1)コミュニケーションの苦手分野を訓練している
いくらコミュニケーションが得意に見える人でも、前述した仕事で求められるコミュニケーション能力3つ全てを最初から得意としている人はいません。「社内調整が苦手だから、もう少し頑張ろう」など、苦手分野に目を向けて意図的に訓練しています。
◇(2)苦手分野のコミュニケーションを得意とする人に頼る
いくら努力しても、苦手分野のコミュニケーション能力を「完璧」といえるレベルまで育てることは難しいでしょう。
よって、コミュニケーション能力が総合的に高い人は、チーム全体を見渡して「苦手分野のコミュニケーションが自分より得意な人」に頼ることも忘れません。全部自分で頑張ってしまうのは、逆にコミュニケーション能力が低い人の特徴です。
◇(3)自分の能力が発揮できる職種を選んでいる
コミュニケーション能力が高い人は、自分がどこで力を発揮できるかを見ていて、社内調整能力などを駆使して、自分が強みとするコミュニケーション能力を発揮できる部署やプロジェクトへ異動していきます。
■コミュニケーション能力を高めるトレーニング方法
では、コミュニケーション能力が低い人は諦めるしかないのでしょうか?
私は無理にコミュニケーション能力を育てる必要はないと思っています。が、最低限はないとしんどい社会生活。ある程度までは育成するメソッドをご提案できれば幸いです。
◇(1)結論から話すか、時系列で話すかコントロールする
よく、仕事では「結論から話せ」と言われますが、それはプレゼンテーションなど公の場に限られます。
飲み会などでは「小さい頃は劣等生だったんですけどね……この会社に拾ってもらえてありがたくって」なんていう、時系列での会話が好まれます。
コミュニケーション能力が高い人は、話し方を場面によって自由自在に変えられます。ぜひ「結論ファースト」か「時系列」かを、意識して話すようチャレンジしてみてください。
◇(2)不要なコミュニケーションを取らない
コミュニケーションは「取らない」ことも大切です。
「この人に話すと、話がややこしくなるんだよな……」なんて相手へ、情報を漏らさないのも大切なポイント。コミュニケーションの「取り方」ではなく「取らない方法」も考えてみてください。
◇(3)キーパーソンを押さえる
誰に話を通すべきか、どう伝えるべきかを押さえているのがコミュニケーション上手。社内調整はもちろんのこと、大多数向けのプレゼンテーションでも「〇〇部の〇〇さんが納得すればいい」など、キーパーソンを押さえておきましょう。
日本人はコミュニケーション能力が低いという「誤解」
コミュニケーション能力が日本人には無いとよく批判されますが、それは「プレゼンテーション能力」というごく一部のコミュニケーションに限られた話ではないでしょうか。
日本人は「社内調整」や「チームワークの活性化」においては高い能力を持っている方も多いと思います。ぜひご自身の力に自信を持って、強みをさらに伸ばしていただければ幸いです。
(トイアンナ)
※画像はイメージです
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August 31, 2020 at 01:10PM
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